暑くて寝るぐるしい夜はその日あった事などあれやこれや考えてますます眠れなくなったりするものです。私も些細なことも気持ちを離れず、寝るれなくなることもよくあります。前に「眠れないことで心を守っている」という新聞記事を紹介しましたが、しんどいことがあった時に役に立ちそうな文章をアランの書から紹介します。
私たちは感情から抜け出ることが出来る。しかしそれは、思考によってではなく、行動することによって、である。人は望むようには考えることが出来ない。しかし、身体がいったん慣れて、筋肉が体操によって鍛えられ、柔らかくなれば、思いどおりに行動できる。心配ごとがあるときに、あれこれ考えるのはやめよう。自分の推理は自らの首をしめることにしかならないのだから。そうではなく、腕を上げたりして体操をしてみるといい。あなたはその効果におどろくはずだ。
「人が耐えなければならないのは現在だけ。過去も未来も無害である。なぜなら過去はもう存在しないし、未来はまだ存在しないものなのだから。」ストア学派のこの主張は、全くその通りである。過去と未来が存在するのは、人がそれについて考えるときだけ。つまり、両方とも印象であり、実体がない。それなのに私たちは、過去に対する後悔と未来に対する不安をわざわざつくりだしているのである。
現在に専念しなさい。刻一刻と前に進んでいる、自分の人生に専念しなさい。この瞬間の後には次の瞬間がある。そしてあなたは今、現に生きているのだから、今生きているように生きていくことは可能なのだ。あなたは未来を怖がっている。しかし未来は今のあなたにとって、全くわからないものでしかない。それに、思ったとおりに事が起こることはありえない。あなたの今の苦しみも、今こんなに苦しいからこそ、かならず軽くなるであろうということが出来る。「すべては移り変わり、すべては過ぎ去る」この格言には悲しい思いをさせられることが多いが、しかし、時には慰めにもなるのだ。
私自身の発想にはない言葉や考えに出会うことで脳のシナプスが増えるような感覚で、考えが狭く、人間が小さい私(体だけではなかった)はただ感心し、感銘をうけます。救いは素直な私であること。自分に無いものを何の抵抗もなく受け止められるのです。(面倒くさいの本読んだ時みたいに)が!これもある意味自分がないともいえるのかも〜(;_:)